補聴器外来
補聴器外来
一般的に40歳代から聴力が低下する傾向があると言われており、65歳を超えると、聞こえにくさを感じる人が急激に増え、75歳以上では約半数の方が聞こえにくさを感じているとも言われています。こうした年齢による聴力の低下は、年を重ねるごとに少しずつ進んでいきますので、耳が遠くなったように感じられたり、日常生活に支障が出てくるようになったら、早めに耳鼻咽喉科外来を受診し、聴力検査を受けてください。
聴力低下のなかには、何らかの疾患が原因となっており、その治療により回復が見込めるケースがあります。しかし、治療を行っても回復が見込めず、難聴による不便が生じているなら、補聴器の装用もご検討ください。
難聴はたとえ軽度であっても、生活の質が低下する原因になるといわれており1)、また軽度~中等度難聴者が補聴器を装用すると 他者との会話がスムーズになり、社会参加も増え、生活の質が向上すると報告されています2)。さらに中等度以上の成人難聴者は補聴効果が最も高いとわれているため3)、当院では平均聴力レベルで 40dB 以 上の場合は、補聴器装用を提案させていただいています。近年では、中等度~重度の難聴は認知症になりやすく、補聴器は認知症予防につながる4)と注目されています。
1) Chia EM, et al. Ear Hear. 2007 PMID: 17496670
2)Ferguson MA et al. Cochrane Database Syst Rev. 2017 PMID: 28944461
3) Guidelines for hearing aids and services for developing countries. World Health Organization (WHO) September 2004, 2nd ed
4) Huang AR, et al. JAMA. 2023 PMID: 36625819
補聴器のことが気になっても、一体どうしたらよいか、どこで購入したらよいか迷われることと思います。当院では、聴力検査から、診断、補聴器の適応判定、さらに認定補聴器技能士による補聴器の説明、試聴貸出まで行います。
①まずは、耳鼻咽喉科外来を受診してください。問診、鼓膜の状態の確認、聴力検査を行います。
②聴力検査の結果を医師から説明します。補聴器の適応がある方や、補聴器装用のご希望がある方は、さらに語音聴力検査(言葉の聞き取りの検査、要予約)を行います。語音聴力検査の結果を医師から説明し、補聴器装着へのアドバイスを行います。ご希望される方は、補聴器外来の予約をお取りします。
③補聴器外来は、毎週木曜日午後、第2・第4金曜日午後に設けています。認定補聴器技能者が、当院外来ブースで補聴器の説明等を行い、装用される方のニーズに合わせて試聴、貸出を行います。その後、装用したご感想、御要望など元に、補聴器外来でフォローアップします。
補聴器外来で来院時には、医師の診察も受けていただき、耳の状態確認などさせていただきます。
補聴器と一口に言っても、いろいろな種類が存在します。
耳にかけるタイプ、耳の穴の中に入れるタイプなど、見た目の形も様々あります。どんな機能が搭載されているかによっても、価格に違いが出てきます。
また、信号処理の方法によって、大きく「アナログ補聴器」と「デジタル補聴器」に分けることもできます。そのため、それぞれの特徴をよく理解して、自分の聴力や聞こえの状態、形状や付け心地の好み、予算等に合わせて、最適な補聴器を選ぶことが大切になります。
なお、補聴器を装着しさえすれば、以前と全く同じように聞こえるようになるというわけではありません。しかし、今まで聞こえなかった音が聞こえるようになることで、生活の中で生じていた様々な不便が軽減され、より快適に暮らせるようになります。
補聴器の形状、機能、価格帯については、補聴器外来で認定補聴器技能者から詳細な説明をお聞きいただけます。
浦安市、市川市など自治体による補聴器を購入する際の購入費の一部を助成する制度があります。一定の条件がありますので、詳細は自治体のホームページをご覧ください。
また、補聴器購入前に、補聴器相談医による認定補聴器専門店宛の診療情報提供書の発行があれば、補聴器購入費は医療費控除の対象となります。当院では、「補聴器適合に関する診療情報提供書」の発行が可能ですので、お気軽にご相談ください。